魅惑のキスネコ!【完】
社会人ラグビーは高校生ほどキレがないものの
重い攻防が見る者の目を引く。
みんないつもはただの会社員だなんてなんだか信じられない。
スポーツするジンも、やっぱりいつもより格好よく見える。
優しいジンがラグビーなんていう男らしいスポーツをしているのは
ジンの魅力の一つでもあった。
ハーフタイムになってウォーターボトルを持ったジンがこっちに来る。
「ふぁー、疲れるー!
歳には勝てないな」
「何言ってんのっ。
ホラ、タオル。」
ジンのスポーツバッグから引っ張り出したタオルを渡す。
それを受け取ると汗や泥を拭い
ジンはふとアリサ達に目を向けた。
「どう?楽しんでくれてる?」
ジンに聞かれてアリサは激しく頷く。
「もちろん!
ルールはよく分からないど面白い」
「あはは、
ルールわかんなかったらつまらなそうなものだけどなぁ」
ジンは照れ笑いをすると
今度はポパイに目を向けた。