魅惑のキスネコ!【完】
車に乗り込み出発させる。
あっという間に国道に入り
車の流れに乗った。
車のナビでテレビ番組を流すけど
なぜかポパイは
あたしをじっと見つめている。
正直、すっごく居心地悪い・・・
「ポパイ・・」
「ん?」
「何みてんの・・?」
「カナの運転してる所」
「それよりテレビみなよ・・」
「いいよテレビは。
いつでも見れるし。」
あたしのことだって
いつでも見れるじゃんッ!
気にしないようにしながら
意地で前を見続けた。
「俺も、
いつかカナを助手席に乗せたいなぁ」
ポパイがポツリと言った。
「ネコには無理だよっ。
そもそもポパイは
小学校さえ卒業してないんだから」
あははっと笑うあたしを
ポパイは無言で睨む。
「そんな顔したってだーめ」
こつんとポパイのおでこを小突くと
ポパイは少し笑った。