魅惑のキスネコ!【完】
帰りの車の中では
遊びつかれたのか
またポパイは寝入っている様だった。
窓の外を眺めたまま
静かな寝息だけが聞こえた。
帰る前に、買い物していこう。
あたしはいつもと違う、
国道沿いのスーパーに車を停めた。
「ポパイ、
ちょっと買い物してくるね?」
「・・・」
「ポパイ・・?」
「カナ・・・
ごめん・・」
「え・・?」
「・・・」
「ちょっと。
ポパイってば」
「ん・・。」
「買い物言ってくるってば。」
「あ、あぁ、ゴメン。
分かった・・・ふあぁ。。」
だるそうに言うポパイの
返事だけ聞いて
あたしは車から降りた。
起こして悪かったけど
素直に車で待っててくれて
あたしは心底ホッとした。