魅惑のキスネコ!【完】
ポパイの視線から逃げるように
あたしは目線を逸らした。
「む・・無理だよ、ポパイ。
それは出来ないよ」
「なんで!?」
「だって・・
だってもう、あたしはジンの奥さんなの。
ちゃんと籍も入ってるしもう決まってるんだよ」
「でも!
俺のこと、まだ好きなんだろ?」
「好きだけど!でも」
「なんで!?俺、カナのタイプじゃない?
俺、人間のオスとして魅力ないのか?」
「ちっ違うよ。
ポパイ、すごくかっこいいと思うよ」
「じゃぁいいじゃんか!」
ぐいっと手首をつかまれ
あたしはあっという間にポパイに押し倒される。
どさっ・・・
「きゃ・・っ」
ぎゅっと目を閉じ、そしてそっとあけると
ポパイがあたしの上に覆いかぶさっていた。
足と足の間にポパイの片足が入り込み
両手首はがっしりとポパイの両手で固定され身動きが取れない。