魅惑のキスネコ!【完】

ポパイの視線から逃げるように
あたしは目線を逸らした。

「む・・無理だよ、ポパイ。
それは出来ないよ」


「なんで!?」


「だって・・
だってもう、あたしはジンの奥さんなの。
ちゃんと籍も入ってるしもう決まってるんだよ」


「でも!
俺のこと、まだ好きなんだろ?」


「好きだけど!でも」


「なんで!?俺、カナのタイプじゃない?
俺、人間のオスとして魅力ないのか?」


「ちっ違うよ。
ポパイ、すごくかっこいいと思うよ」


「じゃぁいいじゃんか!」


ぐいっと手首をつかまれ
あたしはあっという間にポパイに押し倒される。



どさっ・・・



「きゃ・・っ」

ぎゅっと目を閉じ、そしてそっとあけると
ポパイがあたしの上に覆いかぶさっていた。


足と足の間にポパイの片足が入り込み
両手首はがっしりとポパイの両手で固定され身動きが取れない。



< 21 / 255 >

この作品をシェア

pagetop