魅惑のキスネコ!【完】
テーブルの上に広げられた写真には
シュンと、サヤカちゃんが映っていた。
洋服が秋から冬、
冬から春、そして夏へと変わっていて
二人は前から知っていた事が一目瞭然。
写真はカフェだったり街中だったり
そして数枚はラブホテルの前だった。
そして全ての写真は
明らかに誰かが盗撮している写り方。
探偵かそれに近いプロが撮った物と
思っていいだろう。
初めて家で写真を見たとき
シュンはサヤカちゃんと
付き合っていたのか、
そう思ったけれど
書類のほうを読んで
その可能性は一掃される。
書類はシュンとサヤカちゃんの
メールのやりとりが印刷されていた。
内容は、ある計画。
”””””””””””””””
―瞬、金欲しいって言ってたよね。
―あぁ、なんで?
―バイトしない?私が雇い主。
―はぁ?彩華だって
金ねぇくせに。
―それがあるんだなぁ。
―お前まだあの仕事してんの?
もう辞めろよ。
―瞬には関係ないでしょ。
それよりさ、バイトだけど。
100万払うよ
―・・・は?