魅惑のキスネコ!【完】
―彩華、まだ写真出来ないの
―瞬!どうだった!?
―キスした。
―ナイス!で!?
―あぁ、信じたっぽいよ笑
しっぽ見せたら一発。
触られそうになって
焦ったけど。
ペットと喋れるなんて!
とか言って、
むしろ喜んでた。
―いいねぇ。
オラオラでいって
正解だったっしょ?
あぁいうタイプって
強引な男に好かれると
すぐなびくんだよね。
―で、写真は?
合成終わったの?
―うん。
さっき終わった。
いつでも渡せるよ。
この後は?
―今日レッスン。
その後でいい?
―了解。
いろいろ報告
楽しみにしてるわ。
”””””””””
あたしはそこまで読み返し
正面に座るサヤカちゃんを
改めて見た。
こんなメールの内容、
いまだに信じられない。
でもこれは事実。
全てが仕組まれていたんだ。
最初から最後まで
遊園地でのジェットコースターのあとのキスやシュンの開き直りのセリフまでもが
すべて彼女が仕組んだシナリオ通りだった。
「あいつ最初から私の事
脅迫するつもりだったんだ!!
だからこんなもの!!」
サヤカちゃんはさっきからずっと
シュンの罵っている。
ジンは神妙な面持ちで
そんなサヤカちゃんの隣に座っていた。