魅惑のキスネコ!【完】
ビシッと言い切る。
そして少し遠くを見ながらつづける。
「カナじゃなきゃダメなんだ。
カナはもう俺の事いらないの?
ジンがいるから、もう俺は・・必要ないのか?」
ポパイがあたしに問うように聞いてくる。
「違うっ・・そうじゃない。
ポパイはポパイだよ。」
「・・・」
「・・・ゴメン、そういうつもりじゃないの。
あたしちょっと混乱してる。色々ありすぎて。
あたしもポパイがいつも傍にいてくれなきゃ嫌」
そうだ、ポパイはあたしの大切な親友。
結婚は無理だけど、ポパイと一緒にいたい気持ちは変わらない。
そうやって、伝えよう。
「ぽぱ・・」
ちゅっ・・・・
思いがけず、ポパイの顔が目の前に現れ唇が重なる。
「先帰ってるね。
なんか疲れちゃった」
声が聞こえたと思うとポパイの姿はもう消えていた。