魅惑のキスネコ!【完】
「おはようポパイ。」
ポパイは何も言わずに餌にがっつく。
ジンは更に1時間は起きないだろう。
餌を食べるポパイを撫でながら悩む。
「今日さ、変身しないようにとか、出来ないの?」
小声でポパイに話しかけてみた。
ポパイは上目遣いであたしを見る。
「だって今日日曜だし。
ジンにバレたら困るよ。
ねぇポパイ」
ポパイはどーでもいい、と言わんばかりに無視。
焦ってるのはあたしだけか。
・・と、ちょっと待って。
今のうちにジンにキスして
そのあとすぐにポパイにキスしたらいいじゃん!
そしたらポパイには悪いけど1回は1回。
今日はそのあと変身できないんだもんね。
あたしは急いで立ち上がると
ポパイにここに居てね!と告げリビングを後にした。
寝室に入ると案の定、ジンはまだ夢の中。
チャンスだ。
あたしはギシッとベッドに体重を掛ける。
そしてジンの唇に自分の唇を重ねた。