魅惑のキスネコ!【完】
「ちょっ!!
なにしてんのよ!!
早く隠れて隠れてッ」
慌てまくるあたしに
ポパイは面倒くさそうに答える。

「えーなんでー。
今日はジンの前に姿出してもいいと思ったのにィー」


「そういうのはネコの時にしてよ!!
いきなり人間の姿でイイ子にならないでっ」


「うーん。でもソファきもちぃしぃ」

ゴロゴロし始める。


「だぁぁあああ!
ポパイーーッ」

小声で叫ぶあたし。



「おーい、トイレもういいのー?
...あれ?」


背後からジンの近付いて来る音が聞こえる。
あたしは慌ててジンを止めようと廊下に戻る。


「じじじジンっ」


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