魅惑のキスネコ!【完】

「あれ?なんだ、リビング行ってたの?」


「う、うん、ノゾ乾いちゃって」
慌てすぎて噛む。

「なんだよノゾってw
俺も喉渇いたー」


あたしの制止を振り切って
ジンがリビングに入る。

あーーー絶対絶命ーーーッッ


なんて言おうなんて言おうーーっ


「おー、風が気持ちいいなぁ。
すっかり春だなぁ」


そう、すっかり・・って・・えっ・・?


振り返ったリビングには伸びをするジンしかいない。
かわりにさっきまで閉まっていた
ベランダのドアが開いていて爽やかな風が流れ込んでいた。


ここ、3階なんだけど・・・;
安堵しつつ、姿がみえない
(ベランダから逃げたと思われる)ポパイが心配になる。
まぁ・・人間の姿でもいちをネコだし・・
大丈夫・・だよね・・??


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