魅惑のキスネコ!【完】
「なんだよ」
ポパイはそっぽ向いたまま不機嫌そうに言う。
「ポパイこそ、なんなのよ。
あんな事言って!」
「謝ったじゃん」
「謝ってないわよ!」
「どっちでもいーじゃん」
よくなーーい!
「とにかく、今日はもうネコに戻って!」
あたしはさらに小声でポパイに訴えかける。
ポパイは思いがけず、にやっと笑った。
「な・・何よ」たじろぐあたし。
「じゃぁカナからキスして」
「ぐっ・・・」
やっぱりそうくるか。
あたしは少し考えて口を開く。
「一人で元に戻る方法考えてっ」
ポパイは肩を竦めて笑う
「無理だね。そんな方法しらないし。
俺は別にいいよ?このままでも。
テレビ面白いし。」
「ネコに戻ってから見にくればいいでしょ!」
「ヤダね。」
「なんで!」
「ネコの姿じゃ、どーやったってジンに勝てねぇもん。
それに・・・・」
そう言って、ポパイは口を噤む。
「・・・?
それに、何よ」