魅惑のキスネコ!【完】
・・・・もうすぐ1時間たつ。
そろそろ起きたい
起こしちゃってもしょうがないよね。
そう思ってあたしはゆっくりと起き上がった。
「んんー・・」
ポパイはそう唸ると
ごろんっと寝返りを打つ。
起きる気配はなさそうだな。
ブランケットを掛けなおしてあげて
あたしは伸びをする。
さっきまで熱いくらいだった背中がスースーして
なんだか寂しい・・・
いやいやいや、なに考えてるのあたし。
一人でぶんぶんっと頭を振って
テーブルのノートパソコンを持ち上げ
今度はソファに腰を掛けた。
絨毯にまるまるポパイが足元に居て
なんだか可愛い。
そっと前髪を撫でてみると
きりっとした眉がのぞく。
やっぱりかっこいいな。
美猫だとは思ってたけど
人間になってもこんないい顔立ちだなんて
なんだか飼い主として誇らしい。
・・このままモデルにしたら儲かるかも・・
なんて、ダメダメっ!