魅惑のキスネコ!【完】
しばらくしてあたしはチラチラと時計を気にし始める。
もう、6時を過ぎた。
そろそろジンが早ければ帰ってきちゃう。
ポパイに元に戻ってもらわないとまずい。
でもそんなポパイは
相変わらずあたしの横に立って料理を見ていた。
というか、ポパイがこんなに料理に興味あるなんてびっくりかも。
「なんか、魔法みたいだね」
「え?」
ポパイがつぶやいた。
「だっていろんなもの入れて
一つのもの作るって面白いよ。
ホント、カナは器用だな」
「そんな。
みんなやろうと思えば出来るよ。
ジンだって料理するし。」
「ふーん」
「・・・」
「・・・」
「・・ポパイ?
あの・・」
「ん?」
「そろそろ・・その。
ジンが帰ってきちゃうから・・」
「え。あぁ。そっか」
あたしはコクリと頷いた。