シロップ×シロップ  【完結】
「うむ・・・。」
3人の視線の先、和室の一段高い場所に座る老人が、低い声でうなずいた

豊富な白髪、しっかりとした口調から、確かな年齢は判別しにくい。

だが、にじみ出る威圧感と威厳は長年、人の上に立ち、指導してきた者にしか出せない空気だった

「・・・おまえ達」
老人がチラリと3人を見た

それだけで、政府高官達が息を飲む

「な、なんでしょうか・・・?」
総理が再び土下座した後、ゆっくり顔を上げ、たずねる


― 彼らがここまで恐れおののくのも、無理からぬ事だった
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