シロップ×シロップ  【完結】
だいたい今回の失策の余波を止める事など、彼の力を持ってすればいとも簡単だったはずだ

・・・彼にしか出来ない事だが

「挨拶に来たのはわかった」
老人がニヤリとして言った
「わざわざご苦労」

「・・・・・・ッ!!!」
政府高官たちの顔が、真っ青になる
(やはり・・・こちらから誠意を用意すべきだったかッ!!)

誠意というのは、もちろん見返りの金だ

だが、こちらから用意すれば
〔増収賄〕
という事になりかねない

逆に、老人の方から要求すれば
〔賄賂を要求した〕
という事になる

見返りとして支払うのは国家予算からの金・・・。

国民の金だからだ
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