シロップ×シロップ  【完結】
老人は満足そうにうなずいた
「やはり血は争えんのう。さすがはこのワシ、結井源一郎の孫じゃ」

「はい。凄まじいまでのモテ・・・いえ、カリスマです」

安間は、ユイのカリスマ性が女に対してだけ発揮される事は伏せる事にした

「ユイはいずれワシの後を継ぎ、アジアの帝王、いや神として君臨せねばならぬ身じゃ」
座布団に座り、家政婦が持ってきたお茶をひと口飲む
「・・・・・・そんなユイが、どこの馬の骨ともわからん連中と、ひとつ屋根の下で暮らしておる」
苦々しげにつぶやいた
「調査の結果は?」

「はい」
安間は持ってきた書類をカバンから取り出した
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