シロップ×シロップ  【完結】
「やぁユイくん。待っとったよ」
骨董品店の老主人、鷲宮がマホガニー製のテーブルに〔売約済み〕と書かれた札を貼りながら振り返った

「さっそく売れたんですね♪」
ユイはカバンを会計机の裏に置くと、テーブルを見つめた
「いい品物ですからね。売れると思ってました」

「いやいや」
老主人は笑いながら
「これはキミへのプレゼントじゃよ」
と言った

「・・・・・・え?」
ポカンとするユイ

鷲宮は少し寂しげな表情を浮かべたあと
「店をたたむ事になってね」
ランプの光を見つめた
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