シロップ×シロップ  【完結】
「さっ!仕込み始めるか!」
ラーメン屋の主人は、頭に手ぬぐいを巻くと、両手をパンッ!と叩いた

昨日は神様のおかげで、猫の手も借りたいほど忙しかった

下準備は万全にしておいた方がいい

「お客さん、来るかねぇ?」
おカミが、店のドアから通りを見る

平日のせいもあるのか、今のところ人通りはゼロだった







「・・・・・・こ、これは?」
川谷は、人で溢れるモール内を見回していた

「・・・・・・今日がオープン初日だと間違えていたとか?」
森村が、ひとつの可能性を口にする

「・・・全員がか?」
川谷は彼をにらみつけた
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