シロップ×シロップ  【完結】
「この地区には、ファッションリーダーであるあたしが住んでいる・・・やっと国も気付いた様ね」

放課後

校門を抜けると、咲子が豚の角煮をほおばりながら言った

「そんなに人がいっぱいだったんだ?」
奈美と美優は、昨日の夕方、ショッピングモールに行った咲子の話を聞いていた

「オープン初日はカラッきしだったんだけどね。みんな日にち間違えてたのね」

「渋谷で女の子に人気の店が集結・・・か」
奈美は素直に喜べなかった

「あたしそのものが流行発信地。それにブランド達が気付いた結果よ」
つまようじで歯をシィーシィーやりながら、咲子は遠い目をした

< 1,043 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop