シロップ×シロップ  【完結】
車から出ると
「どうした?」
できるだけ、おだやかな口調で聞く

経営自体の心配はない

それが川谷を大人にしていた

息を切らせながら、森村が口を開く
「客が男しかいませんッ!!!」

「なッなにィィー!!?」
手から車のキーが落ちた







(・・・・・・神様)
ガラス越しに見える骨董品店に向かい、おカミは手を合わせた

「おばさぁん。餃子追加ね〜♪」

「こっち、オレンジジュースお願いします」

― 今日は神がバイトに来ておられる

いつも通り、店は女性客で埋め尽くされていた

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