シロップ×シロップ  【完結】
「モールが出来ても、変わりありませんね♪」
ユイがイスに座りながら、鷲宮に笑顔を向ける

老主人はため息をつき
「キミは本当に神なのかね?」
とたずねた

「え?」

「・・・・・・いや、わかっとらんならいい」
軽く手を振る

(彼がいる限り、商店街は安泰じゃが・・・)
窓から通りをながめた
(ずっとバイト出来る訳でもない)
少しさびしげな顔になる

― 道路から、店内を盗み見ている女の子達と目が合った
なぜか一目散に逃げ出す彼女達の後ろ姿を見て
(・・・入ってくればいいのに)
老人はクスリと笑った
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