シロップ×シロップ  【完結】
「それは鹿の剥製(はくせい)で、これは象牙です」
気さくに答えるユイ

「へ、へへへへへェ〜。はくさいって鹿なんだぁ〜」

「鬼より象の方がリアルですよね〜」

言葉を交わす女の子たちの、ウキウキ感が伝わってくる

安間はソォ〜っと、柱の影に隠れた

目の前に、アフリカかどこかの祭りで使うマスクが飾られている

だが、他にも珍しい物はたくさんあるので、誰も話題にしないだろう

ホッと息をつく

「こちらのマスクが気になりましたか?」
ユイが柱の裏から回り込んできた
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