シロップ×シロップ  【完結】
「えっと・・・確かその仮面は」
ユイが値札を確認しようと、マスクに手を伸ばす

安間は素早く後ずさり
「あ、当てずっぽうでいきましょう!高くなってもいいので!」
マスクを外されない様に、両手で押さえながら叫ぶ

「いえ、それはいけません」
ユイがていねいに断った

聞いていた親衛隊が、驚いた様に安間を見る
「高くなってもいいって・・・安間さん金持ちなの?」

名前を呼ばれ、彼女の体がビクリとはじけた

「・・・・・・安間?」
ユイが眉間にシワを寄せる
仮面の女性をジッと見つめた

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