シロップ×シロップ  【完結】
「じゅッ、十万で買ったぁー!!」
お札をユイに投げつけると、安間は店を飛び出した

通りは人でいっぱいだし、店番があるから追ってくるはずはない

彼女は猛スピードで、商店街の中を駆け抜けた

― 仮面をつけたまま







(・・・・・・絶対に安間さんだ)
ユイは床に落ちた札を拾いながら、あきらかに変な様子の彼女を思い浮かべていた

(何でこのバイトがバレたんだろう・・・あとで聞かなくちゃ)
安間は祖父、源一郎の秘書だ


― 悪い予感がしていた

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