シロップ×シロップ  【完結】
「はぁ・・・」
安間はマンションの扉を閉めると、玄関の明かりをつけた

靴を脱いで、短い廊下を通り過ぎリビングのソファに座り込む

(十万円、御前に請求しなくちゃッ!)

普通のOLに比べれば、はるかに高い給料をもらっているが、十万はキツい

手に持っていた仮面をテーブルに置く

(以前会った時より、はるかにレベルアップしてるわ・・・)
安間は、仮面越しにユイと向き合っていた時間を思い出した
(魔性の男ね)

― ユイと初めて会ったのは三年前

御前の秘書になり、初めて屋敷に行った時

彼が中学生の時だった
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