シロップ×シロップ  【完結】
「御前・・・。」

広い和室

その中央に正座した安間が、ていねいに頭を下げた

源一郎はあぐらをかき、左手で扇子をパタパタさせている

「なんじゃ?急にあらたまって」

「はい・・・」
安間は緊張をさとられない様に、軽く深呼吸をした
「本日は、御前に嬉しいご報告がございます」

「・・・ほぅ」
目を細める源一郎
「苦しゅうない。言ってみよ」

「はっ。実は・・・・・・ユイ様とお会いする事が出来そうです」


― 扇子の動きが止まった

「・・・・・・マジか?」

「はい、マジです」

ピシャリと扇子が閉じる
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