シロップ×シロップ  【完結】
「カンパでないなら、なぜ俺たちに?」
ヒロキがたずねる

「えっと・・・」
奈美は深呼吸した後
「実はお爺さん・・・夢と現実の区別がつかなくなってるの」
と、ワザとらしく肩を落とした

「・・・・・・どういう事?」
ナツメが眉をひそめる

「つまり・・・言った意味そのまんま」
奈美はチラリと全員の顔を見た

みんな真剣な顔だった


― 室内がシーンと静まり返る

「で、俺たちがユイとお爺さんのために出来る事は?」
ヒロキが沈黙を破った

「なんでも言ってくれッ!」
ユーシンが胸を叩く
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