シロップ×シロップ  【完結】
奈美は申し訳なさそうに(ほんとに申し訳ないから)
「みんな、お爺さんの妄想通りに、キャラを演じて欲しいんだ」
と言った

「キャラって・・・その爺さん、俺らの事知ってんのか?」

「うん。人づてに聞いてる」

「どんなキャラ?演技なら任せて♪」
微笑むナツメ

(・・・・・・・・・。)
奈美は言いにくそうに
「ナツメはユイの彼女か、ユイに片思いしてるって役なんだけど・・・」

「・・・・・・・・・え?」
思わず聞き返すナツメ


― 室内が微妙な空気に包まれる

「まぁ、爺さんがそう思ってんなら仕方ねぇよ」
ユーシンがウン、ウン、とうなずいた
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