シロップ×シロップ  【完結】
「ち、違うよぉ。えっと・・・あいチャマンの本読んでるんだよ〜」

「ふ〜ん」
ユイはリオの持っている通販カタログを見てうなずいた


― あの夜からずっと、みんなの様子がおかしい

まるで、腫れ物にさわる様に自分に接してくる

奈美がリビングから顔を出した
「おはよ♪ちょうど良かった」
と微笑む
「11時に出発だから。準備しておいてね」

「わかったよ」
ユイも微笑み返す

唯一、普通なのは奈美だけだった

(・・・まいったなぁ)
わざとらしく掃除と読書を続ける2人を見て、ため息をついた
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