シロップ×シロップ  【完結】
「遅かったのぅユイ」
部屋に戻ると、赤い顔に笑みを浮かべた源一郎が手招いた
「ささ、座りなさい」

言われた通りに、席に着くユイと奈美

「キミが管理人の奈美さんじゃったな?今日は大儀であった」

「あ、はい」

「・・・お爺ちゃん」
ユイがまっすぐ自分の祖父を見つめた
「実は話が・・・」

「わかっとる、わかっとる♪」
手をふり
「家に戻れとは言わぬ。下宿人たちに会って感心したわい」
ニヤリと笑う
「見事な統率力じゃ!これからもカリスマ性をみがくがよい!」


― ホッとする奈美と安間
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