シロップ×シロップ  【完結】
「あ、なるほど」
ユイはクスリと笑った
「気にしてないよ。別に〔絶対に知られたくない〕って訳じゃなかったし」

「え、そうなの?」

「あまり知られたくはなかったけど」

「同じじゃん!」

「あはは」
顔をしかめる奈美を見て、ユイは思った
(知られたとしても、たぶんみんな今までと同じだろうな)

他の四人を思い浮かべる

今ここで顔をしかめてる奈美同様、人をステータスで判断する人間は、屋敷にはいないだろう

(気づかってくれてありがとう)
ユイは優しく奈美の肩を叩いた
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