シロップ×シロップ  【完結】
― 突然、一階の明かりがついた

「ッ!?」
2人は手すりの上から、広間を見下ろした

「なんじゃ、まだ起きとったのか」
真っ白な口ひげをたくわえた老人が、笑って二階を見上げている

隣には、黒いコートにメガネをかけた男が一緒だった

「日高さんとヒロキ!一緒だったの!?」
ユイが階段を駆け降りる


『今夜は遅くなるから、夕食はいらない』
と珍しく日高が外出し、晩ご飯はユイとユーシンの2人だけだったのだ

「男ふたりで語り合ってたのか?屋台か何かで」
ユーシンも一階に降りて来た
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