シロップ×シロップ  【完結】
携帯の着信音が鳴った

暗がりの中、ヒロキは手探りで、ベット脇のスタンドを灯す

「今夜は泊まっていけるんでしょ?」
携帯を開くヒロキに、若い綺麗な女が尋ねた

夫が出張中で、明日の夜までいない

「・・・・・・悪い。帰るよ」
ヒロキはベットから出ると、洋服を着始めた

女が
「あの人の次の出張、いつになるかわからないんだけど?」
軽くにらみつける

「別の女からのお誘いかしら?」

「まさか(笑)」

ヒロキは軽く笑うと、唇を重ねてきた
「君だけだよ・・・・・・またな」

ポンと肩を叩くと、そのまま部屋を出て行った

(・・・・・・大嘘つき)

女は、扉に向かって枕を投げつけた
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