シロップ×シロップ  【完結】
「昨日も今日も、奈美の話ばかりだろう?」
ヒロキが、意味ありげな笑みを浮かべる

「いやっ・・・それは、管理人として一生懸命やろうとしてるんだなって感じたから・・・」

「ふ〜ん。そこに・・・ね」

「ヒロキッ!?」

ユイが顔を赤くして抗議するのと同時に、裏門から車のエンジン音が聞こえた

「・・・ナツメだな」
見もせずにヒロキが言った

「えっ。ナツメ、今夜仕事でしょ?」
ユイが手すりから身を乗り出す

赤いスポーツカーから出てくるナツメが見えた

「ほんとだ!なんで・・・」

「ユーシンからのメールだろ?」
ヒロキは、灰皿に煙草を投げ入れながら言った
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