シロップ×シロップ  【完結】
「ん?いや、知り合いじゃないんだけどね」
タルトをほおばりながら答えるあゆむ

「だよね。知り合いなら話しかけるし・・・」
バングルをふたつ付けた左手で、頬づえをつきながら弐社の視線を辿る

「・・・どの子?」
小声であゆむに聞く

「??」

「弐社の、お.め.あ.て♪」

「あ〜。見てるのは、あの子だよ」
視線はタルトのまま、指さす

「ふ〜ん」
友里は、美優をチラ見しながら立ち上がると、奈美達のテーブルの脇を通った

― ガシャンッ!

奈美のドリンクグラスが床に落ち、大きな音がした

「あっ!ごめんなさい!」
友里が謝る
「大丈夫ですか!?」
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