シロップ×シロップ  【完結】
レンガで出来た、幅の広い道の上をブラブラと歩く

建物はまだ見えない

また五分ほどの散歩だ

「ぼっちゃまぁ〜!!」
前方から、年代物の外車がやって来た

ユーシンの前で停まると、中から白髪に口ひげを生やした老人が降りてきた
「おひさしぶりでございます!ご連絡いただければ、下宿までお迎えにあがりましたのに」

(それが嫌なんだよ)
ユーシンは微笑むと
「久しぶりだね爺。腰痛の具合はどうだい?」

「はい。奥様に紹介された中国の針治療で、今ではこの通り」
車のトランクからフラフープを取り出し、回し始める
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