シロップ×シロップ  【完結】
屋敷の前のロータリーに、何台かの外車が停まっていた

「親戚も集まってるの?」
爺の車から降りたユーシンが訪ねる

「はい・・・会社関係の方々も。皆様、奥様の体を案じておられます」

「・・・母はどこに?」

「自室で伏せっております」

ユーシンは駆け足で玄関の扉を開けると、階段を掛け上がった
(チッ・・・。もっと早く知らせてくれよ!)

三階まで上がると、一番奥にある大きな両開きの扉をノックする

「入るぜ」
返事も待たずに中に入ると、淡いピンクで統一された室内が目に入る

ベットの上の綺麗な女性が、顔をこちらに向けた
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