シロップ×シロップ  【完結】
「ぼっちゃま。お帰りになるなら、お送りしますが?」

「・・・いや、いいから」
ユーシンは、門の所で爺の車から降りた


(キメる時はキメる・・・か)
― なぜか奈美の顔が浮かんだ
「・・・・・・・・・。」
ユーシンは頭を振った


「開門!」
爺の言葉で門が開く


― そこに、顔をボコボコに腫らした田所が立っていた

「ぎょえッ!?」
爺が妙な叫び声をあげる


ユーシンと田所は、黙ったまましばらく見つめ合った

「・・・おめでとう♪」
晴れやかな相手の目を見て、ユーシンが言う

田所は、照れた様に頭をかいた
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