シロップ×シロップ  【完結】
車庫に車を入れると、一行は大きな玄関の前にやってきた

「あの〜、これ大理石?」
ナツメがポンと柱を叩く

「知らねえ」
ユーシンは鍵を開けると、扉を開いた
「適当に好きな部屋、使っていいからよ」
言いながら振り返ると、友里と目が合った

お互い素早く視線をそらす

(・・・・・・チッ)
自分の心臓の音が早まるのがわかる
ユーシンは顔をしかめると、自分の手荷物を持って家の中に入った。

実際には、何度も来た事がある自分の家の別荘だ

階段を上がると、いつも使う自分用の部屋へ

「ほんとに勝手に選んじゃうよ〜?」
背後からのナツメの声に、軽く手を振った
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