シロップ×シロップ  【完結】
(さてと・・・)
ヒロキは注意深く辺りを観察しながら、耳をすました
(やつらが、この工場の中を熟知しているのかはわからないが、奈美が見つからずに隠れていられる場所というと・・・)


― テクテクテク

リオがすぐ後ろにやってきた
「ヒロキぃ〜」

「・・・・・・危ないから、もっと離れて・・・・・・・・・・・・懐中電灯は?」

リオが手ぶらなのに気付く

「お姉ちゃんが持ってった」

「え?」

「お外探すって」

「・・・・・・・・・。」


誰もいないリオの背後を見ながら、ヒロキは三本目のタバコに火をつけた
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