シロップ×シロップ  【完結】
突然、咲子の背後から一本の腕が伸びた

大男の首に指先が触れる

「痛ッ!!?」
触れられた箇所を手で押さえると、皮膚に小さな突起物が突き刺さっているのがわかる

慌てて引き抜き、つまんだ指先を見る
「・・・・・・針・・・?」
ヒザからガクンと崩れ落ちる

強烈な睡魔の中、咲子の背後・・・暗闇の中にうっすらと人影を確認した
「そう・・・か・・・お前が・・・」

なぜ二度も脱出できたのかわかるのと、眠りに落ちるのはほとんど同時だった


― 地面に倒れた大男の姿を、ボーゼンと見つめる咲子
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