シロップ×シロップ  【完結】
「・・・・・・・・・。」

咲子は、自分の背後の壁にあいた、小さな穴を見た

少し煙が出ている気がする


パチパチパチ♪
ヒロキが拍手した
「命中したね。お見事♪」

(め、命中???)
訳が分からず、ヒロキの視線の先をたどる咲子


― 吹き抜けになった二階の手すりに、肩で息をしている奈美の姿があった

「よ、よかったぁ〜・・・」
ヘナヘナと床に座り込む奈美

「???」
咲子が視線を移す

床に倒れている女ボス。そのそばに、鉄パイプが転がっていた

「投げるのうまいじゃないか。何か球技でもやってたのかな?」
感心しているヒロキ
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