シロップ×シロップ  【完結】
「参ったな〜」
頭をポリポリ掻きながら、ナツメがやってきた
「まさかあんなに怒るとは・・・」

「理由はどうであれ、嘘ついてたんだから仕方ないよ」
ユイは奈美が走り去った方を見て、ため息をついた

「奈美、怒っちゃったのぉ?」
リオが心配そうに、ヒロキの洋服の裾をつかむ

「・・・・・・大丈夫」
リオの頭を優しく撫で、ヒロキが言った
「俺とリオは、ナツメが男だったなんて、知らなかったじゃないか」

「・・・・・・・・・。」
ナツメとユイの動きが止まった

「さ、奈美達を追いかけようか」
リオを抱き抱えると、そのまま歩き出す
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