シロップ×シロップ  【完結】
「・・・ユイ君、よっぽど奈美の事が好きなんだね」
緊張した面持ちで、ニッコリ微笑んだ

「・・・・・・・・・え?」
ユイがあっけに取られた様に、動きを止める

視線は、真っ直ぐ美優に向けられたまま・・・

次の言葉を用意してなかったのか、美優はユイの目を避ける様に、笑顔のままうつむいた

「・・・・・・どうして?」
ユイが口を開く
「屋敷の・・・いや、親戚の誰かに聞いたの?」

「・・・・・・・・・。」
美優は深呼吸した後、顔を上げ、ユイと目を合わせた
「ううん」
小さく首を横に振る

「???」
ユイは不思議そうに
「なら、どうして知ってるの?」
と聞いた
< 664 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop