シロップ×シロップ  【完結】
「ふ〜ん、なかなかカッコいい門だね」

【聖鈴学園】と、書かれた門を見つめながら、あたしはつぶやいた

縁取りが、つる草と鈴。鈴の咲く花みたいだった

「職員室まで案内するよ。行こうか」
ユイが、あたしの肩をポンと叩いた

門から校庭に入り、その先に校舎が見える

朝の部活練習で、生徒達がサッカーや走り込みをしていた

「・・・ねぇ、ユイ」

「ん?」
ユイが振り返る

「あたしの格好、なんか変かな?」

「どうして?普通だよ」
不思議そうにするユイ

「・・・なら、いいんだけど」

なぜか、駅からここまでの間、人に注目されている気がしてならない
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