シロップ×シロップ  【完結】
「ユーシンには内緒にしろ?」

早朝

弐社は友里からの電話を、駅のホームで受けていた

渋谷での件があった翌日。
構内は込み合っていた

『お願いッ!今ユーシンと関わりたくないのッ!』

「・・・・・・・・・。」

友里がこんな風に言うのは初めての事だ
(沖縄で何かあったな?)
弐社は眉をピクリとあげた
行く前はユーシンと旅行だと、あんなに大喜びしてたクセに・・・。

「いいぜ、わかったよ。その代わり聞きたい事が・・・」

『なんでも聞いて!』

「ユーシンの奥さんと友達みたいだけど、いったいどうなってんだ?」

『・・・は?』



― 電話で話す弐社の少し後ろに、二つの人影があった
< 716 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop