シロップ×シロップ  【完結】
ヒソヒソ・・・

『えっ!?あの子?』

『普通じゃん』

『親戚かなんかじゃないの!?』


七井に案内され、教室へ向かう廊下で、あたしは生徒達の視線と、ヒソヒソ話の集中砲火を受けていた

「お前ら!授業始まるぞ!」

七井が怒鳴ると、蜘蛛の子を散らす様に静かになるが、しばらくするとまた熱い視線が・・・

「先生・・・転校生って、珍しいんですか?」
軽くうんざり気味に、あたしはたずねた

「・・・何かあったら、相談に来い」
哀愁を漂わせていた七井の背中が、なんだか頼もしく見える



【2-A】
と、書かれた扉の前に着いた時、始業のチャイムが鳴った
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