シロップ×シロップ  【完結】
「アゴの骨が砕かれています」
白衣を着た医師が静かに告げた
「今は鎮静剤で眠っていますが、しばらく入院が必要でしょう」

窓から差し込む光が、ベットの上の弐社を照らす

「わかりました・・・」

医師が病室を出ていくと、友里はそっと弐社の頬に触れた
「・・・・・・弐社」

子どもみたいな寝顔だった

参謀として、チームを仕切っている姿からは想像できない、無垢な表情

「・・・・・・・・・。」
弐社がやられた事は、すぐチーム内に知れ渡るだろう


でも、犯人を知っているのは自分だけだ
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