シロップ×シロップ  【完結】
「今度、新しく、このクラスに入る事になった、日高奈美です」

あたしは、クラスメイト全員が見つめる中、自己紹介をした

『お・・・同じクラスなの!?』

『そんなっ!!』

なぜか女子達が、驚きや怒りの表情で・・・なかには涙目になっている子までいる

(なんなのよ、もぉ〜・・・)
「これから、よろしくお願いします!」

ひきつった顔を見られない様に、ペコリと頭を下げた

「席は・・・」
七井が教室を見渡す

「先生!どこも開いてないから、ボクの隣に新しく机とイス、持ってきておきました」

聞き覚えのある声に頭を上げると、ユイが後ろの席で立ち上がっていた


気まずい空間に、ひとすじの光が見えた気分だった
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