シロップ×シロップ  【完結】
― 辺りはすっかり暗くなっていた

指定された公園に行くと、咲子はベンチに腰をおろした
「あ〜疲れた」

駅から離れたこの公園は、さほど広くもなく、人通りもほとんどなかった

「なんでこんな場所を・・・」
奈美も腰をおろす

「ごめんね2人とも」
美優が財布を取り出し、道路脇にある自販機の方へ向かった

「オゴッてくれんのかしら?」
キラリと咲子の目が光る

「だね」
奈美が背もたれに寄りかかり、夜空を仰ぎ見る

「美優ぅ〜♪あたし自分で選ぶからぁ〜♪」
咲子は美優の方へ駆け寄って行った



― 1台の車が、自販機の少し手前で停車した
< 739 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop